能登豪雨災害でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、
被災された皆様にお見舞いを申し上げます。
石川県のホームページで被害の概況を拝見しました。
令和元年に台風19号で甚大な被害を受けた私の故郷、宮城県丸森町と同じ状況です。
地震に続き大きな災害を受けられた皆様に心からのお見舞いと復興をお祈りします。
待望の秋の気配
7月から続いた猛暑がやっと陰りを見せ待望の秋の気配になりました。
予報によると11月以降急激な気温の低下があるということなので、
体調管理に努めたいと思います。
2024年9月実績報告
レセプト点検件数 418件
延点検時間 24時間
移動距離合計 1,722㎞
移動時間合計 21時間
レセプト点検・適時調査支援に訪問した医療機関
1都4県 8病院 7日間
*東京都1病院、埼玉県3病院、神奈川県1病院、愛知県1病院、兵庫県2病院
その他の業務
*出来高算定リーダー養成講座、DPCコーディングスキルアップ講座 各1回
*打合せ1回、WEB会議
乗車した路線
*西武池袋線、西武有楽町線、西武新宿線、東武東上線、山手線、
東京メトロ副都心線、東海道新幹線、東海道本線、湘南新宿ライン、
武蔵野線、山陽新幹線、JR神戸線、神戸地下鉄西神山手線、ポートライナー、
スカイマーク、東京モノレール、都営大江戸線。
乗降駅、乗換駅
*練馬、所沢、池袋、戸田公園、小竹向原、朝霞台、北朝霞、志木、田無、戸塚、
品川、名古屋、刈谷、新神戸、西神中央、三宮、市民広場、医療センター、
神戸空港、羽田空港第1ターミナル、浜松町、大門。
移動の楽しみは食事と甘いもの、たまに観光
【久しぶりの神戸空港】
9月2日は東海道新幹線が台風の影響で運転取りやめになり、
空路で神戸入りしました。神戸空港にはロイヤルホスト神戸空港店があります。
窓際の席で飛行機の発着や到着の様子を見ながら食べる食事はプラスアルファの
おいしさを感じます。
神戸空港マリンエアの愛称からわかるように、瀬戸内海や淡路島が見えます。
「食いしん坊のシェフサラダ」がおすすめです。
指摘3選
1.全麻手術後のヘパリン透析は慢性維持透析です
テント下脳腫瘍で全身麻酔で頭蓋内腫瘍摘出術を実施した
慢性維持透析の患者さんです。
その他透析を算定していますが、抗凝固剤は何ですか?
ヘパリンナトリウムです
それなら慢性維持透析を算定できます
早見表を見て全身麻酔後なのでその他透析にしましたが
医学通信社・診療点数早見表2024年版705㌻ですね。
そこの日本語は難解です。一緒に見てみましょう。
(8)エの記載です。その他透析で算定できる合併症や状態が記載されています。
(ヌ)に硬膜外麻酔、脊椎麻酔、閉鎖循環式全身麻酔
とあるので算定しました。
エから下3行目に、「連日透析を実施する場合や半減期の短い特別な抗凝固剤を使用する場合等」とありますね。
あります
半減期の短い特別な抗凝固剤とはヘパリンナトリウムでなく、
ナファモスタットメシルやフサンなどを指します。
この患者さんは月水金と外来と同じパターンだと思いますので、
連日でもなく抗凝固剤はヘパリンなのでその他透析にあたらないとわかります。
そういう意味なのですね。
(イ)~(ヌ)が目に入ったので勘違いしていました。
DPC算定ではその他透析と慢性維持透析4時間を比べると、
手技料が1,580点と2,036点なので456点高く、
更にダイアライザーはその他透析で算定できないので、
透析1回につき6,000円くらい点数が高くなります。
もう一度読み込んで部署内で共有します
2.エピドラ 精密持続注入加算はPCA装置では算定できません
全身麻酔と硬膜外麻酔を併算定していますね。
硬膜外麻酔後における局所麻酔剤の持続的注入80点と
精密持続注入80点を算定していますが、
術中にPCA装置を使っているので、精密持続注入加算は算定できませんね。
1時間に10ml以下で滴下したので算定できないのでしょうか?
特定保険医療材料の019携帯用ディスポーザブル注入ポンプを確認してください
早見表ですね。
はい、開きました。
枠下水色の「携帯用ディスポーザブル注入ポンプの算定」アに、
PCA型を用いたときは注射料の精密持続点滴注射加算、
硬膜外麻酔後における局所麻酔剤の持続的注入、
神経ブロックにおける局所麻酔剤の持続的注入は
算定できないと記載があるでしょう。
本当ですね。初めて知りました。
ではどんなときに算定できるのでしょうか。
PCA装置でない標準型やエピドラチューブなどを使用した時です。
チューブを留置すると患者さんはベッド上安静になることが多いので
PCA装置を使うことが多いかもしれませんね。
自分のタイミングで鎮痛剤を注入できるものがあるので便利です。
3. DPC 低栄養・IVHあり → うっ血性心不全急性増悪
前月から入院中の90歳の患者さんで、低栄養・IVHありにコーディングしています。
月が替わりMAP輸血を3日間、サムスカ、カンレノ点滴。入院時併存症にうっ血性心不全があります。治療内容から心不全のコーディングが適正ではないでしょうか。
入院契機病名が低栄養で経口摂取ができず、
IVHからエルネオパやビタミン剤を投与していたので、
低栄養にコーディングしました。
IVHは低栄養の治療だと思いますが、サムスカ錠とカンレノ注が
ポイントですね。それからMAP輸血の実施理由が重要です。
薬剤の効能を確認してみましょう。ネット検索できますか。
はい、スタンドアローンのもので確認できます。
医薬品検索イーファーマと検索してください。
フリーワード検索に「サムスカ」と「カンレノ」と入れてください。
効能・効果が出てきます。
サムスカ錠は「心不全の体液貯留」、
カンレノ注は「うっ血性心不全の改善」とあります。
その2種類は心不全の治療だとわかりましたね。
MAP輸血は貧血で使いますが、心不全になるとハーベ(Hb)が
低下するので輸血の適応があります。
高齢者が低栄養になると、フレイルやサルコペニアを伴い、
心不全が重度化することが多いようです。
うっ血性心不全・急性増悪にコーディングできると思います。
Hbも低いのではないでしょうか。
Hbは6.5でした。主治医と相談します
昨日、書きあがっていないのも関わらず誤って公開してしまい、早々にアクセスしていただいた方は驚かれたと思います。大変失礼いたしました。改めてアクセスしていただき有難うございます。
次回は11月4日を予定しています。遅い!と言われないように頑張ります。
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