冬の到来
待望の秋の気配は早々と終了し、冬が到来した如く急に寒くなりました。
日内温度も年々四季の境目がなくなっているのを感じます。
日内温度が7℃以上になると「寒暖差疲労」の状態になり体調不良に
なりやすいそうです。
私が体調を壊すとが代役がいないので1年を通し健康管理が必要ですが、
特に冬は風邪やインフルエンザなど呼吸器感染症の予防に
うがい・手洗いは欠かせません。
自宅でも出張先でも起床後の検温を日課にしています。
11月8日厚労省から「全国的な流行期に入った」と発表がありました。
注意しましょう。
2024年10月実績報告
レセプト点検件数 1,363件
延点検時間 51時間
移動距離合計 3,106㎞
移動時間合計 30時間
レセプト点検・適時調査支援に訪問した医療機関
1都4県 9病院 9日間
*東京都3病院、埼玉県1病院、神奈川県1病院、愛知県1病院、兵庫県3病院
その他の業務
*出来高算定リーダー養成講座、DPCコーディングスキルアップ講座 各1回
*打合せ1回、WEB会議
乗車した路線
*西武池袋線、西武有楽町線、西武新宿線、東武東上線、山手線、中央線、
横浜線、東京メトロ副都心線、東海道新幹線、山陽新幹線、JR神戸線、
神戸地下鉄西神山手線、ポートライナー、スカイマーク、東京モノレール、
都営大江戸線。
乗降駅、乗換駅
*練馬、所沢、池袋、戸田公園、小竹向原、志木、田無、鴨居、新横浜、
菊名、八王子、小平、一橋病院前、中野山王、品川、名古屋、刈谷、新神戸、
三宮、三ノ宮、市民広場、医療センター、神戸、兵庫、神戸空港、
羽田空港第1ターミナル、浜松町、大門。
移動の楽しみは食事と甘いもの、たまに観光
【姫路城】
神戸の病院のレセプト点検を始めて4年目になりました。
その割に病院の最寄り駅周辺しか知りません。
そこで帰京を1日伸ばし初姫路を敢行しました。姫路といえば世界遺産の姫路城。
ホテルから姫路駅経由で姫路城までほぼ一直線で徒歩30分。
駅からの道は幅が広く、この道を登城したのだろうと思わせる風情。
真正面に天守が見えるので歩く速さも自ずと早まります。
大手門から入り登閣口でチケットを購入。
城の中は急勾配の階段の連続でいい運動になりました。
百間廊下は迫力があり、当時の女性たちの生活がしのばれる空間でした。
指摘3選
1.周術期のインスリン注頻回投与 全身麻酔困難患者
結腸切除を実施した患者さんです。
2型糖尿病があり入院中にインスリン注を
頻回に投与しています。
術前血糖値はどれくらいですか。
確認します。
空腹時血糖が170です。
それなら全身麻酔困難患者に該当するので
麻酔料が高くなります。
算定要件は空腹時血糖160以上、食後2時間血糖220以上。
又はHbA1c がJDS値が8.0%以上(NGSP値8.4%以上)です。
麻酔時間が3時間で当初算定は7,200点ですが、
医事コンで入力する前に自分で計算してみましょう。
はい、どうすればいいですか。
医学通信社の早見表862㌻の
「参考 L008閉鎖循環式全身麻酔の点数一覧」を
一緒に確認しましょう。
はい、開きました。
全身麻酔料は最初の2時間まで同じ点数です。
表の上に「2時間以内(麻酔困難患者、その他)」とありますね。
通常はその他の列を使いますが今回は麻酔困難患者なので、
基本になる点数は2時間以内の8,300点です。
表に「2時間超、30分、その端数毎」の列があるので
それを加算できます。どうなりますか。
2時間までが8,300点、残り1時間に対し加算ができるので
表の一番下の600点を2回加算できるので9,500点ですか。
そうなります。後で医事コン入力で合っているか確認してください。
3時間10分だとどうなりますか。
30分毎に加算できるので8,300点+600点×3ですね。
そうです。この表を使うと自分で計算ができるので、
麻酔料の仕組みを理解するにはいいと思います。
今度医事課勉強会でやってみます。
2.DPC 外傷性くも膜下出血 外傷性てんかん → 症候性てんかん
外傷性クモ膜下出血で穿頭脳室ドレナージ術を実施し
160100⑤にコーディングしています。
コーディングデータにアレビアチン錠があり
傷病名は「外傷性てんかん」です。
外傷性てんかんは症候性てんかんの一つなので、
傷病名が変更できれば「副傷病あり」になります。
カルテに「外傷性てんかん」とあったので
傷病名にしました。
公益社団法人、日本てんかん協会のホームページによると、
てんかんは大きく分けて「症候性てんかん」と「突発性てんかん」
に分類され「症候性てんかん」の原因に次の記載がありました。
「脳炎、髄膜炎、脳出血、脳梗塞、脳外傷 *一部引用」
医師に確認してください。
確認します。
主治医に確認し「症候性てんかんで問題ない」という回答でした。
それでは副傷病ありになりますね。
はい、160100⑤が⑥になりました。
入院期間が20日なので43,463点が
51,320点になり7,857点×係数で
11万円を超える増点になりました。
3. DPC 2型糖尿病性腎症 治療は糖尿病ですか腎症ですか
コーディングデータを見るとインスリンの投与がなく、
ラシックスの点滴とニューロタン錠がが処方されています。
尿蛋白の検査があり血糖は1日1検です。
糖尿病の治療より腎症の治療に見えます。
糖尿病では血糖3検などが多いです。
慢性腎障害が適正ではないでしょうか。
二重分類は†印、☆印のどちらを使ってもいいので、
治療に合わせて選択しましょう。
N08.3にコーディングできるということでしょうか。
そうです。点数を比較してみましょう。
E11.2 23,460点、N08.3 25,126点。
腎症の方が高いですね。
治療内容を考慮すると腎症が適正だと思うので
110280にコーディングを変更します。
傷病名はどうすればいいのでしょうか。
2型糖尿病性腎症と記載し、ICDをN08.3にすればいですよ。
CKD(慢性腎臓病)とCRF(慢性腎不全)の関係
CKD |
eGFR値 |
治療 |
腎機能 |
ステージ1 |
90ml/分以上 |
経過観察 |
正常か高値 |
ステージ2 |
60~89ml/分 |
生活改善 食事療法 薬物療法 |
軽度低下 |
ステージ3 |
35~59ml/分 |
中度低下 |
|
ステージ4 |
15~29ml/分 |
高度低下 |
|
ステージ5 |
15ml未満 |
腎代替療法 (透析、腹膜灌流、腎移植) |
慢性腎不全 末期腎不全 |
次回は12月8日頃を予定しています。
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