ゴールデンウイーク
一応今日で終了です。皆様の勤務はどうでしたか。休日出勤の方がいらっしゃると思います。
これはレセプト提出が10日である限り、医療事務にとって避けられないものです。年末年始、
5月のゴールデンウイーク、年によっては9月のシルバーウイークつらいですね。
レセプト期間もあと3日、頑張りましょう。
緊急告知
私は埼玉県戸田市に本部があるTMG(戸田中央メディカルケアグループ)の顧問を
務めています。レセプト点検と講習会講師が主な業務です。
講習会には次の2つがあります。
「DPCコーディングスキルアップ講座」「レセプト請求リーダー養成講座」です。
前者は今年度10期目、後者は9期目でともに定員10名で年間10回実施しています。
今年度のDPCコーディングスキルアップ講座にTMGグループ以外の医療機関から
ご希望があれば、受講をお受けすることになりました。一緒に勉強しませんか。
講座のご案内です
詳細は問い合わせがあった方に開催要項をお送りしますが、概略のみ記載します。
お問合せには「講座の件」とお書きください。
・実施期間 第1回2025年5月23日(金)~2026年2月20日(金)の10回
第3金曜日が基本です
・実施時間 14時~16時 *集合研修のみ
・講義内容 人体臓器の学習、コーディング演習
・受講資格 DPC算定5年以上で現在DPC請求を担当している方
・講義会場 JR埼京線、戸田公園駅から徒歩10分程度
*戸田公園はJR埼京線の快速停車駅で池袋、赤羽、大宮からアクセスでき、
上野や東京からも便利です。
・参加費用 1回10,000円 10回100,000円 支払いはTMG本部口座に振込
・申込方法 当社お問合せで仮申込→講義要項送信→当社に申込→講習会事務局から詳細連絡
*申し込みは個人でも病院でもかまいません
・申込締切 2025年5月15日
・その他 受講料入金確認後正式受講決定、詳細案内通知、領収証発行
この9年で延100名以上が受講を終了しています。受講後に役職昇格や入院チームの
リーダーとして活躍しています。ご興味のある方はぜひ問い合わせてください。
昨年のコーディング演習を記載します。
患者情報、医療内容 | 入院 | DPCコーディング | 点数 |
入院契機病名 緊急入院 |
10日 |
|
27,722 点 *結石性腎盂腎炎では23,409点となり 抗生剤投与分を回収できなくなる。 |
キャンペーンのご案内
レセプト点検病院をご紹介いただいた方には、契約成約に合わせてクオカードの
プレゼントがありますので、ご紹介をよろしくお願いします。
紹介によりレセプト点検をご希望の病院は、お問い合わせから申込みいただく際に、
紹介された医療機関名と紹介者名をご記入ください。
また、IMSグループとIMSグループOB、TMGグループOBの皆さんが
勤務する病院は、点検費用を1割引とさせていただきます。ぜひご検討ください。
お問い合わせをお待ちしています。
お問い合わせ時は上記に該当する医療機関名をご記入ください。
2025年4月実績報告
レセプト点検件数 563件
延点検時間 27時間
移動距離合計 1,048㎞
移動時間合計 16時間
レセプト点検で訪問した医療機関
1都2県 6病院 4日間
*東京都3病院、埼玉県2病院、愛知県1病院
その他の業務
*株式会社FBS打合せ
乗車した路線
*西武池袋線、西武有楽町線、西武新宿線、西武多摩湖線、西武拝島線、東武東上線、
東京メトロ副都心線、山手線、東急池上線、京浜東北線、東海道新幹線、東海道本線、
東京メトロ丸の内線。
乗降駅、乗換駅
*練馬、池袋、所沢、小平、萩山、一橋学園、小竹向原、朝霞台、志木、品川、名古屋、刈谷、
豊橋、五反田、池上、蒲田、高田馬場、田無、淡路町。
移動の楽しみは食事と甘いもの、たまに観光
【低山登山と長時間ウォーキング】
精度点検と直接関係がありませんが、低山登山とウォーキングにはまっています。
4月は埼玉県の天覧山と多峯主山(とうのすやま)縦走、高山不動尊と関八州見晴台、
千葉県の鋸山に登ってきました。
ウォーキングは埼玉県越谷レイクタウン周辺を5時間、東京都練馬区内にある都立公園2つを
4時間、疲れますが気持ちいいです。
目的は精度点検を健全に継続することと8月の富士登山です。
指摘3選
1.弁膜症と心不全は密接 心疾患と腎疾患も密接

大動脈弁狭窄で経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)を実施した患者さんで、
併存症に慢性腎不全と慢性心不全があり術後に透析を導入しています。
エナラプリルマレイン錠内服とニコランジル点滴があります。NYHA分類はカルテに記載されていますか。

確認します
入院予約時の記載は
S「歩くと胸が痛くなり呼吸が苦しい」
O「EF45%、努力呼吸」
A「心不全があるので手術適応」
P「入院手術」とあります。

NYHAⅢ以上ではないでしょうか。
それなら透析障害者等加算が算定できるので
医師に確認してください。

わかりました。確認します。
弁膜症で心不全のある患者さんが多いですが、
関連がありますか?

大動脈弁狭窄のため血液を駆出する左心室が肥大し心不全になるようです。
公益財団法人 日本心臓財団のホームページに詳細がありますので
確認してください。
心腎症候群(CRS)という概念もあるので心不全と腎不全も関連があります。
傷病名では高血圧性心腎症(I13.9)などです。

NYHA分類 (厚生労働省)
I度 |
心疾患はあるが身体活動に制限はない。 日常的な身体活動では疲労、動悸、呼吸困難、 |
II度 |
軽度から中等度の身体活動の制限がある。 日常労作のうち、比較的強い労作 |
III度 |
高度の身体活動の制限がある。安静時には無症状。 日常労作のうち、平地歩行などの軽労作で |
IV度 |
心疾患のためいかなる身体活動も制限される。 心不全症状や狭心痛が安静時にも存在する。 |
2.急性期リハビリテーション加算 精密持続点滴で算定

敗血症で緊急入院した患者さんで廃用リハを実施しています。
コーディングデータを見ると点滴にミルリノン注10㎎10mlと、
精密持続点滴注射加算の算定があります。
急性期リハビリテーション加算のウ②に該当するので算定できます。

ウの②ですね、早見表確認します。
シリンジポンプの管理になっています。
輸液ポンプを使用しているのですが算定できるでしょうか?

ウの冒頭に「特別な管理を要する処置等を実施している患者とは、
以下に示す処置等が実施されているもの」とあります。
輸液ポンプもシリンジポンプも微量な滴下が必要な薬剤の注入時に
用いられます。
機器やラインに不用意に触れないよう、リハビリセラピストは
慎重を期しながらリハビリを行います。算定できると考えています。

そうですね、通常の点滴実施時より慎重にリハビリを行うでしょうね。
摂食により滴下が変わりアラームが鳴ったら困るでしょうから。

診療報酬には様々な加算がありますが、普段より手間がかかるときに算定できると理解しています。シリンジポンプや輸液ポンプ使用時には厳密な管理が求められるので、どちらの場合でも算定していいと思います。

わかりました。算定します。
3. DPC 急性細菌性前立腺炎 MAP輸血の理由は

入院2日目から3日間MAP輸血を6単位実施しています。
急性細菌性前立腺炎の治療は抗生剤の投与が基本だと思うので、
貧血が重篤だったのでしょう。理由の記載はありますか。


レボフロキサシン500㎎100ml(1,769円)1日2袋を5日間で17,690円、
照射済MAP輸血400ml(9,067円)3袋が27,201円。
点滴手技料と輸血手技料をそれぞれに加えると医療資源は輸血になるので
出血性貧血にコーディングしてもおかしくないですね。


これは輸血をしない保存的治療の場合です。
A期間が3,260点4日、B期間2,137点が4日、レボフロキサシン投与5日を考えると前立腺炎の治療はB期間内に終了していると判断できます。
出血性貧血130090手術ありではA期間3,320点が4日、B期間2,116点が5日なので
こちらもB期間で治療が終了しています。
この2つのコーディングはA・B期間が似ています。治療の標準化が進んでいると考えることができます。この場合は最資源病名にコーディングするのがいいですね。
2SDが異なれば別の考え方もできます。入院が長くなれば医療資源に入院基本料が加味されるので。

コーディングの決定は治療内容はもちろん、
入院期間の長短を考える必要があるということですね。

そうですね。

入院8日なので18,565点が21,744点に増点しました。
嬉しいことが2つありました。
14年前に私が講師を務めたセミナーに参加した方から連絡があり、今月病院の勉強会をすることになりました。また、6年前にレセプト精度点検を行った病院からの依頼で、6月に再度レセプト精度点検を行うことになりました。過去にご一緒した方々とで新たに縁ができることは喜ばしいことです。
何かのきっかけで私のことを思いだした方は是非ご連絡ください。
次回は6月上旬に配信の予定です。
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