嬉しい便りが届きました
一度でも仕事やレセプト点検、講習会などでご一緒した方は勝手ながら仲間や友人と
思っています。5月に3名の旧友から「お問合せ」を通じ連絡がありました。算定セミナー、
個別指導支援、レセプト精度点検の依頼です。「遠方より友来たる」の気持ちです。
算定セミナーはすでに実施しました。近隣の病院の方も含め20名以上の参加がありました。
個別指導支援は5月に訪問し、6月に2回行く予定です。精度点検は6月に実施します。
縁はどこでつながっているかわかりません。今まで多くの医療機関の精度点検を実施
しました。セミナーもどれくらい行ったでしょうか。備忘録の意味もありまとめてみました。
*今まで訪れた都道府県(市町村)
北海道(帯広、旭川、札幌、函館、桧山)、宮城(仙台、丸森)、山形(東根)、
新潟(新潟、六日町)、長野(松本)、茨城(石岡)、群馬(太田)、
東京(23区・多数、八王子)、千葉(千葉、市川、白井)、静岡(熱海)、
神奈川(横浜、川崎、横須賀)、埼玉(春日部、越谷、戸田、川口、朝霞、新座)、
愛知(名古屋、刈谷、弥冨、長久手、豊田、豊橋、安城)、大阪(大阪、狭山)、
兵庫(神戸)、岡山(岡山)、広島(呉)、沖縄(那覇)。
思い出すまま記載しました。忘れているところがあるかもせれません。
一度ご一緒した医療機関からのご依頼は、1割引き対象になりますので、
どうぞご検討ください。またお会いできる日を楽しみにしています。
2025年5月実績報告
レセプト点検件数 594件
延点検時間 26時間
移動距離合計 1,094㎞
移動時間合計 21時間
レセプト点検で訪問した医療機関
1都3県 6病院 4日間
*東京都2病院、埼玉県2病院、神奈川県1病院、愛知県1病院
講習会
*TMG レセプト請求リーダー養成講座
*TMG DPCコーディングスキルアップ講座
*レセプト請求セミナー 東京都医療機関
その他の業務
*適時調査・個別指導支援 東京都医療機関
*株式会社FBS・WEB会議
乗車した路線
*西武池袋線、西武有楽町線、西武新宿線、西武多摩湖線、西武拝島線、東武東上線、
東京メトロ副都心線、都営大江戸線、山手線、東海道新幹線、東海道本線、横浜線、京王線。
乗降駅、乗換駅
*練馬、池袋、所沢、小平、萩山、一橋学園、小竹向原、朝霞台、北朝霞、武蔵浦和、戸田公園、
菊名、鴨居、多摩川、品川、名古屋、豊橋、刈谷、大山、新宿、府中、平山城址公園。
移動の楽しみは食事と甘いもの、たまに観光
【子の権現・竹寺ハイキング】
5月26日天候晴れ、西武秩父線の西吾野駅から子の権現、竹寺に行ってきました。
西吾野駅10時05分出発、子の権現11時20分到着、休憩5分、竹寺13時05分到着、
15分休憩、その後道に迷い、歩きに歩いてバス停到着15時08分。5時間超歩きました。
子の権現の天龍寺の本殿の上に鐘楼がありついてきました。スカイツリーも見えます。
また寺の下に白い手のオブジェがあります。大人が余裕で寝転ぶことができるサイズです。
健康祈願のため芸術家が寄付したそうです。

指摘3選
1.J038-2持続緩徐式血液濾過(CHDF)の障害者等加算の対象は?

敗血症にコーディングした例です。CHDFを実施しています。
敗血症なので障害者等加算120点を算定できますね。

早見表に記載がなかったので算定しませんでした。

J038-2のところに記載はありませんが、J038人工腎臓にある項目と同じです。
人工腎臓には「血液透析のほか血液濾過、血液透析濾過が含まれる」と
記載があることからわかります。CHDFは血液濾過です。

人工腎臓と同じと考えるんですね。

そうです。入院は18項目、外来は15項目あります。
レセプト点検で深夜加算や休日加算がない場合、点数は1,990点と
透析障害者等加算ありの2,110点の2種類なので、
1,990点のときは加算ができないか確認することが重要です。
敗血症性ショックで行うことが多いので、2,110点の方が多いと思います。

レセプト点検の時に気が付けば変更できますね
2.末期腎不全 透析導入目的ででシャント造設、全麻 → 麻酔困難患者

末期腎不全の患者さんが透析導入のため全身麻酔でシャント造設していますね。
クレアチニン値が4.0mg/DL以上なら全身麻酔困難患者に該当します。

カルテ確認します。
4.2です。

それなら該当します。
麻酔困難患者(ス)ですね。

早見表確認します。
ありました。

クレアチニン4.0以上は重度の腎障害に該当します。
腎機能のレベルを表す指標にeGFR(糸球体濾過量)があります。
日本腎臓財団のホームページに糸球体濾過量、クレアチニン値と
慢性腎臓病の関連を表す一覧表があるので確認してください。

わかりました。透析導入時の全麻でのシャント造設時や、
末期腎不全やCKDステージ5など重症腎不全の患者さんが
全身麻酔を行うときはクレアチニン値を確認するようにします。

透析導入ガイドライン *厚生科学研究班の基準(1991年)
保存的治療では改善できない慢性腎機能障害、臨床症状、日常生活能の障害を有する患者において、原則として以下のⅠ~Ⅲ項目の合計点数が、60点になったときに長期透析療法の導入が適応であるとする。但し、10歳未満の年少者、65歳以上の高齢者、全身性血管合併症の患者は10点を加算する。
Ⅰ.腎機能
血清クレアチニン(mg/dl) {C.Cr(ml/分)} |
点 数 |
8 以 上 {10 未満} |
30点 |
5~8未満 {10~20未満} |
20点 |
3~5未満 {20~30未満} |
10点 |
Ⅱ.臨床症状
1.体液貯留(全身性浮腫、高度の低蛋白血症、肺水腫) |
1~7の項目のうち
3つ以上:30点 2つ:20点 1つ:10点 |
2.体液異常(管理不能の電解質・酸塩基平衡異常) |
|
3.消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、下痢など) |
|
4.循環器症状(重篤な高血圧、心不全、心包炎) |
|
5.神経症状(中枢・末梢神経症状、精神障害) |
|
6.血液異常(高度の貧血症状、出血傾向) |
|
7.視力障害(尿毒症性網膜症、糖尿病性網膜症) |
Ⅲ.日常生活障害度
障 害 程 度 |
点 数 |
尿毒症症状のため起床できないもの(高度) |
30点 |
日常生活が著しく制限されるもの (中等度) |
20点 |
通勤、通学、或いは家庭内労働が困難になった場合(軽度) |
10点 |
3. DPC 急性咽頭喉頭炎、喉頭浮腫あり → 急性扁桃炎

ユナスピンとリンデロンを点滴し喉頭ファイバーを実施しています。
喉頭浮腫の診断がありますね。
急性扁桃炎や急性喉頭蓋炎ではないでしょうか。医師に確認してください。

急性喉頭蓋炎でした。




急性咽頭喉頭炎の診断は多くあります。
どんなところに気をつければいいでしょうか。

急性咽頭喉頭炎は咽頭と喉頭の両方に炎症があるという意味ですが、
咽頭は口をあーんとすれば見えますが喉頭は見えません。
この事例では喉頭ファイバーを実施しているので直視で確認したと思います。
喉頭浮腫の原因は扁桃や喉頭蓋の炎症で起こることがあります。
リンデロン注の能書に喉頭浮腫があるので、抗生剤とリンデロンを点滴しているときは030240を意識するといいですね。喉頭浮腫単独のコーディングは030300声帯の疾患になります。

リンデロン注ですね。気を付けます。

喉頭ファイバースコピー実施時のコーディングいろいろ
入院期間5日で比較
抗生剤点滴 | 急性扁桃炎 | J03.9 | 030240 | 14,184点 |
抗生剤点滴 | 急性咽頭喉頭炎 | J06.0 | 030270 | 10,879点 |
抗生剤無し | 喉頭浮腫 | J38.4 | 030300 | 13,053点 |
抗生剤無し | 喉頭麻痺 | J38.0 | 030290 | 12,415点 |
急に暑くなってきました。
沖縄は梅雨明で夏、九州と四国は梅雨入りしたそうです。
不快指数が高くなり熱帯夜が重なると体調管理が難しくなります。
通勤時間帯に電車で体調不良のため遅延に遭遇することもあるでしょう。
体調管理に気をつけましょう。
次回は7月上旬に配信の予定です。
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