四季はあるのでしょうか
ここ数年四季がないように感じます。春・梅雨・秋・冬の時があったように記憶して
います。今年は春・夏・猛暑・冬という感じです。生活も仕事もパターン化すると安寧
を得るという側面があります。VSOPですね。死語でしょうか。分かった方は
それなりの人生経験者。
医事課業務は大きな視点ではパターン化していますが、窓口対応やレセプト請求など
細部は波乱含みな面があります。外来患者数は一定でなく受診数が多過ぎる日があります。
入退院数が多くなると手続きや退院会計で予定外に忙しい日があります。医事課はサービス業
も兼ねているので予測困難なことが多々あります。
私が行っているレセプト点検も、用意されたレセプトを上から順に見ていくので、下の方に
とても複雑なレセプトがあったり、電子カルテ閲覧では重症患者ほど記載量が増えるので、
読み込むのに時間がかかり予定時間を過ぎてしまったことがありました。
VSOPはブランデーではなく(Very Special One Pattern)の略語です。
医事課ネットワーク 拠点リーダー募集 引き続き募集 現在応募ゼロ
拠点リーダーとはレセプト算定が好きで、算定スキルを上げたいと考えている方なら、
特別な要件はなく誰でも立候補できます。
*リーダーにお願いすることは次の3点です。
・弊社との連絡 *拠点リーダーにクオカードを贈呈いたします
・勉強会の日程を決めて参加希望者の募集(日程が決まれば弊社も募集します)
・勉強会当日の簡単な進行
勉強会(さとう塾)開催方法
・会場確保 実施を希望する医療機関の近くの会場を弊社が予約
・開催時間 就業時間以降17時30分頃から1時間程度(相談の上)
・内 容 リーダーや参加者のリクエストで弊社が作成する算定資料の解説や演習
・開催頻度 3、4か月に1回程度
・参加者 拠点リーダーのネットワークを活用し参加を希望する方
・参加費用 無料
・開催場所 JR山手線から電車利用で片道1~1.5時間程度で移動できる地域
・開催最低人数 3人
うまく運営できるか、参加者が集まるか全く未知数ですが、ご興味のある方は「お問合せ」
からご連絡ください。件名は「さとう塾リーダー希望」とお願いします。
弊社は事業として有料の勉強会の実施がありますが、それと別の私的な勉強会です。
ネットワーク構築によろしくお願いします。
2025年10月実績報告
レセプト点検件数 466件
延点検時間 29時間
移動距離合計 1,089㎞
移動時間合計 20時間
レセプト点検で訪問した医療機関
4県 6病院 5日間
*埼玉県3病院、千葉県1病院、神奈川県1病院、愛知県1病院
講習会
*TMG レセプト請求リーダー養成講座 2時間
*TMG DPCコーディングスキルアップ講座 2時間
その他の業務
*株式会社FBS・WEB会議
*株式会社FBS打合せ
乗車した路線
*西武池袋線、西武有楽町線、埼京線、東武東上線、東京メトロ副都心線、山手線、常磐線、
京成電鉄松戸線、京成バス千葉WEST、東京メトロ丸ノ内線、東海道新幹線、東海道本線。
乗降駅、乗換駅
*練馬、小竹向原、志木、朝霞台、池袋、戸田公園、日暮里、松戸、鎌ヶ谷大仏、新鎌ヶ谷
北総白井病院、戸塚、品川、豊橋、刈谷、淡路町。
移動の楽しみは食事と甘いもの、たまに観光
【低山登山】
10月は毎週末に低山登山をしました。標高400mから1,000mくらいの山で、自宅から
登山口まで電車やバスで1時間30分位で行くことができる山々です。登山時間は8時30分
前後から登り始め5時間くらいで下山します。2座から3座くらい縦走します。低山の魅力は
気軽に行けることとエスケープルートがたくさんあることです。ただし熊鈴は必携です。
ヤマレコという登山アプリを利用していて、事前に登山ルートの地図や到達時間を登録
しています。ルートから外れるとアプリが教えてくれるので利用以降は迷うことがなくなり、
安全な登山を続けられています。登山結果は写真付きでヤマレコにアップしていますので、
お使いの方なら目に留まっているかもしれません。
指摘3選
1.初診料の加算、2つ目診療科 標榜診療科が多い所は意識

閉塞性小脳梗塞で入院した初診の患者さん。
併存症に腰椎圧迫骨折がありますが、整形外科医にコンサルしていませんか?
入院時の状況はどうでしたか。

カルテ確認します。
室内で倒れているところを発見されて搬送されていました。
JCS1、腰部痛の訴えあり頭部CT、胸部単純、腰椎単純撮影しています。

腰椎圧迫骨折の診断はどの先生がしていますか

整形の先生です

閉塞性小脳梗塞は?

脳外の先生です

それなら診療科の異なる保険医が診療しているので
同一日2つ目診察料を算定出来ますね。

そうです。うっかりしていました。

脳血管疾患や精神科疾患の疑いがある場合、
他の医師はそれらの医師にコンサルをお願いすることがあります。
診断を見逃さないためですね。
救外がある医療機関や急患が多い所は算定の可能性が高いので、
算定につなげてください。
2.診療情報提供料 診療情報添付加算は画像添付だけではありません

誤嚥性肺炎の患者さんに診療情報提供料を算定しています。
どの医療機関に対して作成していますか。
診療情報の添付はないですか。

老健から紹介された患者さんで、紹介元に発行しています。
検査データも一緒に封書しました。

では診療情報添付加算200点が算定できます。

画像だけではないのでしょうか

画像以外でも算定できますよ。
早見表を確認しましょう。B009診療情報提供料(Ⅰ)の注8です。

はい開きました

そこには提供先と提供内容として代表的な3項目があります
・退院後の治療計画 ・検査結果 ・画像情報
この記載から画像以外でも算定できるとわかります。

そうですね。画像だけだと思っていました。

退院後の治療計画とあることから画像のCD添付ではなくて、
今回のように検査データや診療情報提供書中に退院後の治療計画を
記載するだけで算定できます。こう考えると多くの事例で算定できるのではないでしょうか。
個別指導対策として何を添付したのかを明確にしておくといいですね。

個別指導対策はどうすればいいですか

カルテに添付内容を明記することです。
治療計画なら診療情報提供書の中に【退院後の治療計画】と項目をつけ、
検査データや画像添付なら何日の何のデータか明記すればいいです。

算定もれがないように医療現場と打合せします
3. DPC 弁膜症050080 手術の目的は重症心不全の改善?

連合弁膜症の患者さんです。予定入院で3弁に置換術を実施。
入院時併存症に重症心不全が付いていますが、
弁置換術の目的は重症心不全の改善ではないでしょうか。

心不全ステージD、NYHA分類がⅡからⅢに進行したため
弁置換術実施とあります。

弁膜症050080⑱ではなく050130⑯となりますね。

050080にしました。最資源は手術になりますが。

おかしくないですよ。サムタス注の点滴もあるので。

入院期間が20日なので当初コーディング弁膜症050080⑱は53,496点、
心不全050130⑯は67,380点となるので13,884点増、係数を入れると
20万円以上の増額になります。

医師と相談してください

当院は弁膜症の手術が多いので十分に打ち合うわせします。

心不全の重症度にはNYHA分類が多く用いられますが、
他に心不全ステージがあります。
| ステージA | 心不全リスク |
| ステージB | 前心不全 |
| ステージC | 症候性心不全 |
| ステージD | 治療抵抗性心不全 |
疾患になるでしょう。
ご興味のある方は2025年改訂心不全診療ガイドライン
をご覧ください。19ページから記載があります。
急に寒くなり、寝るときは腹巻が欠かせません。
次回は12月上旬に配信の予定です。
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