適時調査再開の兆し
コロナ過で停滞していた適時調査が再開の兆しです。4月の記事にも取り上げましたがレセプト精度点検を実施している神戸の医療機関で6月に適時調査がありました。多くの職員が初めてということで1日と半日の2回支援させていただきました。内容は事前提出資料やその他資料の点検と、施設基準担当部署の皆さんとの調査票をもとにしたヒヤリングです。
適時調査で重要なものは事前提出資料と当日の受け答えと考えています。厚生局の担当者は資料を読み込むプロなので、事前提出資料の内容で基準維持の様子が大体わかります。疑義があるときは電話で質問されたり適時調査当日に確認されます。電話がなければ概ねOKと判断でき少し安心です。当日は調査票に基づきヒヤリングが進んでいきます。調査票はダウンロードできるので質問内容はわかると思いますが、紙面で目視するより実際に質問されることでより印象に残ります。私が支援するときは本番さながらに会話し必要な資料を見せてもらいます。少し意地悪な指摘や質問を重ねることでヒヤリングのコツがわかるようになると思っています。法人に勤務していたときは事前提出資料前に1回、そのあと当日まで病院の規模に合わせ3,4回の支援を繰り返します。ここまでやると落ち着いた対応ができるようになります。適時調査当日も法人本部の職員として同席しますのでフォローすることが出来ます。コロナ過の以前はこれがルーティンになっていました。1月に3病院の適時調査があったときは大変でしたが懐かしい想い出です。
今回の適時調査の結果は「特に指摘はなかった」ということなので私も安心しました。
2023年6月実績報告
レセプト点検件数 1,050件
延点検時間 81時間
移動距離合計 4,974 ㎞
移動時間合計 42時間
レセプト点検に訪問した医療機関
1都4県 9病院 10日
*東京都2病院、埼玉県3病院、兵庫県2病院、茨城県1病院、愛知県1病院。
施設基準支援に訪問した医療機関
1県 1病院 1.5日
*兵庫県1病院
その他の業務
*算定講習会、DPCコーディング講習会 各1回
乗車した路線
*西武池袋線、西武新宿線、西武バス、西武有楽町線、地下鉄有楽町線、地下鉄副都心線、埼京線、
西武多摩湖線、武蔵野線、東武東上線、東横線、東海道新幹線、山陽新幹線、東海道本線、
常磐線、山手線、横浜線、神戸市営地下鉄西神・山手線、JR神戸線、大江戸線、東京モノレール、
スカイマーク、ポートライナー。
乗降駅、乗換駅
*練馬、所沢、小平、一橋病院前、池袋、戸田公園、小竹向原、志木、朝霞台、田無、菊名、刈谷、
名古屋、新横浜、上野、石岡、新神戸、西神中央、兵庫、神戸、元町、大門、浜松町、神戸空港、
神戸空港駅、羽田空港第1ターミナル、羽田空港、みなとじま、医療センター。
おすすめの食べ物(移動の楽しみは食事と甘いもの)
【コーヒー】
好きなのでよく飲みます。レセプト点検の合間に病院に入っているコンビニやホテルの近くにあるテイクアウトの店を利用しています。好きなのはセブンイレブン、コメダ珈琲、タリーズコーヒーです。スタバは注文が難しいのであまり行きません。時代遅れですね。
指摘3選
1.ㇲテリーテープ 6歳未満は創傷処理で算定できます
どれくらいの創だったのでしょうね。ナートはしていないのでしょうね。
ㇲテリーテープを使っていれば創傷処理が算定できますよ。
あ、ㇲテリーテープと記載があります。
ㇲテリーは創傷処置にしていました。
2.筋肉内異物摘出術3,440点と手掌・足底異物摘出術3,190点
どういう状況だったのでしょうか。
足の外側縁は足底にならないと思うので手術記録のスケッチを見るなど、
執刀医と相談してください。
そうします。
遠隔部位はわかりやすいですが隣接しているところはややこしいですから。
3. CAPD 全麻困難患者に該当
大腿骨頸部骨折で手術した患者さんですね。
腹膜透析を実施しているので全身麻酔困難患者に該当しますよ。
ですからこの患者さんは全身麻酔困難患者でいいんです。
このことからも透析には血液透析と腹膜透析があり、どちらの透析患者さんでも全身麻酔困難患者に該当するとわかりますね。
麻酔料につながりませんでした。
今回も遅くなってしまいました。
沖縄や奄美以外の地域ではまだ梅雨明けはしていませんが、すでに猛暑日のニュースが伝わっています。大雨の被害に見舞われた地域もあります。医療機関の運営のみならず皆様の状況はどうななのか、被害にあわれた地域にお住いの方々の無事をお祈りしています。