台風
8月29日神戸からの帰郷に東海道新幹線のぞみに乗車しました。神戸訪問前より台風10号サンサンが西日本に上陸の予報がありましたが、天気予報を見ると晴マークだったので特段心配もせず東京を出発しましたが、最終日に驚きの展開が待っていました。名古屋までは順調でしたが掛川駅から静岡駅での豪雨が理由で河安城駅の手前で止まり、1時間くらいそのままでしたでその後三河安城駅まで走らせそこで待機です。結局6時間車内で待機し22時過ぎに「運転取りやめ」の放送があり、こだまとして後ろ向きに走行し名古屋駅まで戻りました。
新幹線の中からホテルが取れたので0時過ぎにチェックイン。30日は始発から運休のため塩尻か長野経由で東京を目指そうと思いましたが、考えることは皆さん一緒です。手配が遅れたため結局名古屋発14:48「ひだ13号」→富山18:54。富山から20:44「はくたか578号」に乗車し大宮経由で自宅に向かいました。帰宅はジャスト0時。名古屋のホテルをチェックアウトしてからなんと13時間の長旅になってしまいました。夜アイスで疲れを癒し就寝、31日と1日は寝たり起きたりで少し疲れもとれ、台風を心配しながら2日に神戸のレセプト点検に向け再度東京を発ちました。この一連、自分にお疲れさまでした。台風サンサンがサンザンになってしまったというオチです。
人物紹介
産労総合研究所 医事業務8/1・15 NO.674合併号に「TMGレセプト請求リーダー養成講座 7期」に受講生として参加し1年間共に学んだ生徒の記事が掲載されました。先生としてはうれしい限りです。立派になったなあという親心もあります。掲載タイトルは「医事課基本業務マニュアル」で、その人物とは山椒は小粒でもぴりりと辛い、「 TMGあさか医療センター 医事課 江森智希さん」です。若きリーダーの一人です。活字で見るとしゃれた名前ですね。定期購読病院の方はぜひお読みください。私のコラムも掲載されています。
TMGあさか医療センターは埼玉県朝霞市にあります。私は2年前に左の歯茎が腫れてしまいあさか医療センターの歯科を緊急受診したところ、左側頬部蜂巣炎ということで歯茎の切開・ドレーン留置という手術のおかげでとても楽になりました。入院になりましたがレセプト点検の日程が入っていたので、主治医に3日間で退院させてくださいとお願いし、1日4回の抗生剤ピギーの効果で無事退院し、発症4日目午後からレセプト点検ができました。入院中は主治医、担当看護師、医事課職員の皆さまから大変親切にしてもらいました。その節はお世話になりました。
2024年8月実績報告
レセプト点検件数 831件
延点検時間 46時間
移動距離合計 2,080㎞
移動時間合計 35時間
レセプト点検・適時調査支援に訪問した医療機関
1都4県 9病院 7日間
*東京都3病院、埼玉県1病院 神奈川県1病院 静岡県1病院、愛知県1病院、兵庫県2病院
その他の業務
*出来高算定リーダー養成講座、DPCコーディングスキルアップ講座 各1回
*打合せ1回、WEB会議
乗車した路線
*西武池袋線、西武新宿線、埼京線、西武バス、山手線、東横線、東京メトロ副都心線、
中央線、西東京バス、東海道新幹線、東海道本線、湘南新宿ライン、横浜線、武蔵野線、
山陽新幹線、JR神戸線、神戸地下鉄西神山手線、神戸地下鉄海岸線、ポートライナー。
乗降駅、乗換駅
*練馬、所沢、小平、一橋病院、池袋、戸田公園、小竹向原、八王子、中野山王、鴨居、
新横浜、淡路町、品川、名古屋、刈谷、新神戸、三宮、三ノ宮、元町、旧居留地・大丸前、
御崎公園、市民広場、医療センター。
移動の楽しみは食事と甘いもの、たまに観光
【大戸屋】
食事に迷ったときに行く安心の大戸屋。どの店でもメニューはだいたい同じなので味がわかります。今回は神戸三宮の地下街にある「大戸屋ごはん処 三宮センタープラザ店」にお邪魔しました。
オーダーはタッチパネルで水はセルフ。結構混んでいましたが思ったより早く「すけそう鱈と野菜の黒酢あん」ジャスト1,000円が出てきました。赤ちゃんの泣き声やお客さんたちの会話をBGMにしておいしくいただきました。ここは2度目です。
指摘3選
1.A209特定感染症入院医療管理加算 新点数算定してますか
80歳の患者さん、急性気管支肺炎で入院しPCR検査を実施しています。
呼吸器症状やバイタルはどうですか。酸素吸入していますね。
救急医療管理加算1の三、呼吸不全を算定しています。
体温が38度、SPO2ルームエアで94%、
主訴は呼吸苦と咽頭痛で酸素2ℓ開始しています。
それで医師がPCR検査を指示したのでしょうね。
念のためPCRと記載があります。
COVID-19診断ガイドライン10版が出ていますが、その中の「4 重症度分類とマネジメント」から、高齢者、SOP2値、酸素吸入実施があるので「中等症Ⅱ呼吸不全あり」に該当するので、
PCR陽性なら確定患者、陰性なら疑似症患者になると思います。特定感染症入院医療管理加算が算定できると思います。
陰性なので疑似症患者でしょうか、
算定はどうなりますか。
治療室は200点、その他は100点、この場合の治療室とは
疑義解釈資料の送付について(その5)からICUやCCUを指し、
その他はそれ以外の個室や感染防御下に置かれた病室になります。
更にA220-2特定感染症患者療養環境特別加算が算定できます。
個室加算300点、陰圧室加算200点、この2つは併算定できます。
一般病棟の個室で療養環境加算を算定しましたので、
A209 100点、A220-2 300点でいいですね。
それでいいです。疑似症なので1日のみ、確定なら7日算定できます。
他の患者さんに感染させる可能性が高い場合は感染対策が必要な間は算定できます。
算定について「ワンポイント」に記載するので確認してください。
改定で新設された項目
A209特定感染症入院医療管理加算 A220-2特定感染症患者療養環境特別加算
対象となる感染症はア~ホまで30種類あります。
早見表に略語を記載しておくと算定につながります。
チ 新型コロナウィルス感染症に注目しがちですが他の感染症も算定できます
次の感染症に注目しましょう
・ケ インフルエンザ
・シ メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症(MRSA) *MRSA敗血症など
・ス RSウイルス感染症
・ナ バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症(VRSA)
*特定薬剤治療管理料・バンコマイシン算定時培養結果を確認
・ニ バンコマイシン耐性腸球菌感染症(VRE)
これらの加算は一部の特定入院料で算定できます。加算の併算定も可能です。
医学通信社診療点数早見表110㌻、111㌻のA209、A220-2の右に「○」が付いている
病棟で算定できますので確認してください。
*算定の留意点
・A209治療室200点は「疑義解釈資料の送付について(その5)」問1を参照。
それ以外はその他100点が算定できます。算定日数は確定の場合7日
(他の患者さんに感染させる可能性が高い場合は感染対策が必要な間
:ベクルリー投与期間含め感染解除まで)
A210難病患者等入院診療加算と併算定はできません。
・A220-2は小児入院医療管理料で算定できるので、RAウイルス感染症に注目。
2.特定薬剤治療管理料 何剤算定できますか
強直間代性発作の患者さんに特定薬剤治療管理料・バルプロ酸ナトリウム470点を算定していますが、コーディングデータにラミクタール錠があるのでてんかん剤2剤に血中濃度を測定していれば2剤分算定できます。
そうでした。パルブロ酸はてんかん剤と把握してましすが、
ラミクタールはうっかりしていました。
初診患者なので初めての測定でしょうか
はい、初めてです。初月加算が算定できますね。
初月加算も2回分算定できますか。
初月加算は1つだけです。
470点×2+280点の算定になります。
わかりました。
3. DPC 熱中症の副傷病 尿沈渣の結果とオーグメンチンがカギ
熱中症で入院した後期高齢者。入院10日中に尿沈渣3回実施、
尿培養は感受性は未実施ですがオーグメンチン内服が処方されてますね。
尿沈渣の結果はどれくらいですか。血液検査も確認してください。
尿中白血球は10、CRP1.5、WBC9,500です。
検査から炎症性疾患ですね。オーグメンチンの投与理由を確認し、
尿路感染症なら副傷病ありになります。
確認します。
熱中症にしては入院期間が長めなので、こういう時は副傷病がないか確認するといいですね。
入院10日なので副傷病なしは23,116点、
副傷病ありでは28,019点なので4,903点増点しました。
係数が1.5なので7万円強の収入アップです。
熱中症は入院A期間が2日、B期間が3日です。一方副傷病ありだとA期間が7日なので、
入院が伸びたのは熱中症以外の治療があったかもしれないと想像できますね。
他の分類でも「なしなし」の時でAB期間を超えたときにも同じように考えることができます。
8月18日に無事富士登山を行いました。今回11回目で登頂は10回目になります。
一番人気の山梨側吉田口を避け、静岡側須走口から登りました。五合目到着7:00、登頂開始7:25、
富士山頂上14:45。予定より1時間以上かかってしまい7時間25分を要しました。8合目までペースが上がらなかったことが原因です。少しばててしまいましした。8合目以降は調子が戻り快適でした。30分ほど休憩し吉田口五合目に下山したのが17:50なので休憩を含め10時間25分の道のりでした。
登りは7合目辺りで霧がかかり少し寒かったですが、頂上は晴天で気持ち良かったです。日焼け止めのアームカバーを持っていくのを忘れてしまい、日焼けが大変です。今(9月9日)もかゆみが残っています。事前に持ち物を書き出し、指さし点検することの重要性を改めて気づかされました。
富士登山を活動のバロメーターの1つにしています。皆様の病院をお邪魔しレセプト点検を行うには気力、体力が必要です。これでまた当分の間頑張ることができます。普段は高尾山など低山登山をしていますので登山に興味がある方とご一緒できるといいですね。
次回は10月6日を予定しています。
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